砂糖の量で赤ラベルがつく国も
アジアでもタイで2017年に、フィリピンでも2018年に清涼飲料水に課税を始めています。
シンガポールでは、糖含有量などに応じたNutri-Grade表示制度が導入され、糖分などが多いD評価の飲料については広告が禁止されています。
砂糖含有量が100ml中5g以上でオレンジ色、10g以上で赤色のラベルを表示、さらに赤ラベルはテレビCMなどの広告が規制されることになります。
したがって、ポカリスエット以上の砂糖含有量でオレンジラベル、コカ・コーラ以上で赤ラベルということになります。
2021年の東京オリンピックでは、赤ラベルにあたる飲料のテレビCMが毎日流れていましたが、健康に悪影響のある飲料のCMを法律で禁止している国があることを知っておいてください。
ラベル表示が日本で施行されたら、コンビニの飲料コーナーは、オレンジ色と赤色に染まることでしょう。
疲れたカラダによかれと思って飲んでいる飲料
人気テレビドラマ「ドクターX」に登場する大門未知子医師は、難手術を終えた後、ガムシロップを飲み干す習慣があります。
ガムシロップはかつて砂糖水が結晶化しないようにアラビアガムと一緒に砂糖水を煮て製造されていましたが、現在ではほとんど果糖ブドウ糖液糖が使われています。ドラマとはいえ、医師でありながら肝障害を与える液体を飲んでいるのです。
実は、私も同じような習慣を持っておりました。長時間手術を終えた後に、必ず果汁100%のオレンジジュース500mlを一気に飲み干していたのです。
疲れたカラダによかれと思って飲んでいた飲料で、肝臓をいじめていたことになります。
スマート外来では「水分はお茶か水だけでとっています」と自己申告される方にも、加糖飲料を一つひとつ丁寧に、飲んでいないかどうかを確認しています。
患者さまはカラダによいと信じて、エナジードリンク、乳酸菌飲料、100%果物・野菜ジュースなどの加糖飲料を常飲しています。
そのため、肥満・脂肪肝の最大の原因となっているという認識がない方がほとんどなのです。

