中古車トップ10を日本車がほぼ独占
日本車を愛用する、アメリカのある男性。エンジンも変速機も、新車のときのまま交換していないという。それでも走行距離は、100万マイル(約160万キロ)を超えた。地球40周分を走破したことになる。
ルイジアナ州に住むヴィクター・シェパードさんがこの記録を打ち立てたのは、2016年のことだった。愛車は2007年型のピックアップトラック、トヨタ・タンドラだ。米自動車メディアのカー・スクープスによると、定期的な整備を行った以外には、特別なことはしていないという。トヨタはこれを祝い、100万マイルを走った2007年型と引き換えに2016年型の新車を贈った。カー・スクープスは、100万マイルを「目を見張る(eye-popping)」記録だと称える。
壊れにくいクルマは、いまのアメリカでとりわけ重宝される。新車の価格が歴史的にみても高い水準にあるうえ、インフレや関税をめぐる不安が高まっているからだ。米消費者情報誌のコンシューマー・レポート(CR)は、少しでも安くクルマを手に入れようと中古車を検討する人が増えていると指摘する。保証期間が過ぎた中古車の故障は修理費用がかさむため、人々は少しでも丈夫なクルマを求めている。
そのCRが10月29日に更新したおすすめ中古車のリストでは、10車種中、9車種を日本メーカーのクルマが占めた。トヨタとその高級ブランドのレクサスで計4車種、ホンダとマツダが2車種ずつ、そしてスバルが1車種となっている。アメリカブランドからは、ゼネラル・モーターズ(GM)のSUV、シボレー・エクイノックスが唯一の入選となった。
評価された「安心」と「お買い得感」
おすすめの中古車の選考条件として、CRは3点を挙げる。
すなわち、新車の時点で、加速や燃費などを測る独自の走行テストで好成績を収めていること。会員へのアンケートを基にした信頼性(故障の少なさ)の評価が、同じ年式のほかのクルマを複数年にわたって上回っていること。そして、横滑り防止装置(ESC)が標準で付いていることだ。これら3つに加えて、トップ10の選出では、IIHS(米道路安全保険協会)の衝突試験で好成績だったことと、先進安全装備を選べることも条件とした。
以上が「安心して乗れること」を確認する条件だとすれば、CRは「手軽に乗れること」も重視している。「1万ドル(約158万円)未満部門」「SUVで1万5000ドル(約237万円)以下部門」というように、車種と価格帯の組み合わせで10部門を設け、それぞれ1モデルを選出した。
例えば2016年型マツダ6は、新車当時から手堅い選択肢だったが、中古価格はほかのクルマより大きく下がっている。CRが積極的に取り上げているのが、安心して乗れて、しかもお買い得な中古車だ。

