「長持ちするクルマ」はトヨタとホンダが圧勝
キルマーさんの例は極端だが、日本車が長持ちする傾向は存在する。米自動車情報サイトのアイシーカーズが3億9500万台超のクルマのデータを基に、長く走る確率をブランドごとに推計したところ、トヨタやホンダのクルマの長寿命ぶりが際立った。
25万マイル(約40万キロ)に達する確率が業界平均の5.4%を上回るのは、調査対象の33ブランドのうち5つにとどまる。上位4つを占めたのは、トヨタとホンダ、そしてそれぞれの高級ブランドであるレクサスとアキュラだ。首位のトヨタに至っては、確率が19.7%と平均の3.7倍に上る。
アイシーカーズのエグゼクティブ・アナリスト、カール・ブラウアー氏は調査結果の発表で、トヨタ、レクサス、ホンダ、アキュラの4ブランドについて、ただ上位に並んでいるだけではなく、「平均的なクルマが25万マイルに達する可能性を大きく上回っている」と述べた。
一方、アメリカで売られるクルマ全体に目を向けると、ソフトウエアなど新しい技術に絡む不具合が増えている。
米消費者調査・データ分析会社のJDパワーによれば、いまのクルマは、動かすためのコードの量が初期の宇宙飛行を上回るほど複雑になっているという。同社が今年2月に公表した調査結果によると、購入から3年たった2023年型のクルマの不具合は、100台あたり204件に達した。2022年に調査方法を見直して以来、最悪の水準だ。
項目別では、道案内や音楽再生を担うインフォテインメントシステムの不具合が突出して多い。ソフトウエアの更新を受けたオーナーのうち、クルマが改善したと答えたのは27%にとどまった。
レクサスは不具合の少なさで4年連続首位
不具合が増えるなかでも、レクサスの評価は揺るがない。100台あたりの不具合は151件で、4年連続で全ブランド中最少。業界平均の204件を約4分の1下回る。部門ごとに不具合が最も少なかった車種に贈られる賞でも、トヨタの堅実さが目立つ。調査対象の全車種の中で最も評価が高かったレクサスISをはじめ、カローラなど計8車種が受賞。メーカー別で最多受賞となった。
こうした定評のあるブランドからは、顧客がなかなか離れない。JDパワーが今年10月に公表した別の調査結果では、買い替えの際に同じブランドを選んだ人の割合は、平均50.2%だった。量販ブランドでは、トヨタが乗用車部門で64.8%、SUV部門で63.8%と、いずれも首位に立った。JDパワーのタイソン・ジョミニー上級副社長は、この割合が60%に達するブランドはめったにないと指摘する。
その信頼を支えているのは、小さな改良を積み重ねていくやり方だ。
CRが2025年12月に公表した新車の信頼性ランキングでも、トヨタが首位に立ち、上位5位のうち4つを日本のブランドが占めた。上位3ブランドのトヨタ、スバル、レクサスに共通するのは、複数の車種で部品を共用し、モデルチェンジでも控えめな変更を少しずつ重ねている点だという。

