島滞在の夜、天井から落ちてきた“モノ”

私は、大学4年生のとき、この宮古島の北のはずれにある狩俣という集落で、3カ月半ほど、空き家を借りて住んでいました。民俗学の卒業論文を書くためです。

狩俣には、古くから伝わるたくさんの精霊についての伝承(言い伝えなど、人から人へ、世代から世代へと伝達・継承されるもの。また、伝達・継承の行為自体も伝承と呼ぶ)が存在し、またその精霊をカミとして祀る秘儀的な祭りが行われてきました。

さらに、カミと交信することができると人びとから信じられてきたシャーマンも暮らしていました。こうした精霊、カミ、祭り、シャーマンといったものについての信仰を、「民間信仰」と呼びます。私は、この民間信仰の世界を探り、卒論を書くための住み込み調査を行ったのです。