土曜日の朝、トルコ料理を家族と一緒に食べる理由

私はトルコで生まれ育ちました。トルコの朝食は豪華です。メネメン(卵料理)、スジュク(サラミソーセージ)、パストゥルマ(生ハム)、オリーブ、チーズ、トマト、キュウリ、バター、ジャム、はちみつ、サワークリームなど20種類以上の小皿がずらりと並び、バケットやシミット(胡麻をまぶしたパン)に載せていただくのです。

「カフヴァルトゥジュ」という朝食専門のレストランも、トルコならではの文化です。私たちは毎週末、家族や親戚、時には友達家族まで20人以上でお気に入りの店に集まり、昼過ぎまで朝食を楽しんだりもしました。私は日本の朝ごはんも大好きですが、トルコの味と家族の思い出が詰まった朝食には、特別な郷愁を感じます。

そして、トルコの朝食に欠かせないもう一つの楽しみが紅茶(チャイ)です。紅茶は単なる飲み物ではなく、人々の会話を彩る大切な存在です。それぞれの家庭で茶葉をブレンドし「わが家の味」をつくるのが一般的で、淹れ方にもこだわりがあります。2段式の「チャイダンルック」は、下のポットでお湯を沸かし、上のポットで茶葉を蒸らす構造になっており、しっかりと蒸らすことで紅茶の深みが引き出されます。

(構成=渡辺一朗 撮影=宇佐美雅浩)
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