多くの人を魅了するテーマパークの仕掛けはどんなところにあるか。テーマパークコンサルタントの清水群さんは「USJとディズニーランドのどちらにも、人を熱狂的なファンにする“沼の種”があちこちに仕込まれている。USJの最初の写真撮影スポットになっている入場ゲート前のユニバーサル・グローブの仕掛けは、多くの人は気づかないが、気づいたら思わず次に撮影する人にも伝えたくなる」という――。

※本稿は、清水群『1割の顧客で9割売り上げる「沼るファン」のつくり方』(かんき出版)の一部を再編集したものです。

大阪のユニバーサルスタジオテーマパーク
写真=iStock.com/ymgerman
※写真はイメージです

USJ入り口正面の、地球儀に隠された秘密

ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンには、沼の種が数多く仕掛けられています。

例えば、ディズニーランドには8メートル以内の間隔でゴミ箱が設置されています。これはゴミがポイ捨てされないようにしながら、パーク内がゴミ箱だらけにならないように計算されつくした値です。

また、水分補給のための水飲み器は、2台並んで設置されていることがほとんどです。ただ高さが少し異なります。一方は大人用で、もう一方は子ども用です。そして向かい合わせに設置されています。

これは親子で水を飲むときに、親が子どもを見守りながら飲めるようにという家族の絆への配慮です。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、入場ゲートから奥に続く道が少しずつ狭くなっています。わずかな変化なのですが、奥行きが遠く感じます。パークがより広大に感じられるわけです。

狭いより広いほうがワクワク感を増大させるという、緻密な配慮が施されています。

パーク正面にはユニバーサル・グローブがあります。これは地球儀型のオブジェクトで、“UNIVERSAL”という文字がオブジェクト上に書かれています。

このユニバーサル・グローブは、地球の自転をイメージさせますが、本来の自転の方向とは逆に回転しています。そうすることで、“UNIVERSAL”の頭文字である“U”から見えてきます。見栄えがいいこともありますが、写真撮影のタイミングが取りやすいという沼の種があります。