東京ディズニーリゾートとUSJにファンが生まれるのはなぜか。テーマパークコンサルタントの清水群さんは「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが年1回の国際会議のホストを務めるときに、海外の担当者から2つのことについて驚きの声があがる。これこそが日本におけるテーマパークの成功を支える日本ならではの要素といえる」という――。

※本稿は、清水群『1割の顧客で9割売り上げる「沼るファン」のつくり方』(かんき出版)の一部を再編集したものです。

大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンに入場する群衆
写真=iStock.com/AiMuse
※写真はイメージです

テーマパーク成功を支える日本独自の要素

東京ディズニーリゾートとユニバーサル・スタジオ・ジャパンが成功できた最大の理由は何でしょうか。

それは、単なるエンターテインメント施設の提供にとどまらず、「沼るファン」を生み出すための哲学を、日本の文化的土壌に深く根付かせたことにあります。

ユニバーサル・スタジオでは年に1回、各国のパークが持ち回りで会場となる国際会議を開催しています。そこに集まった世界中のユニバーサル・スタジオの担当者は、会議だけではなく、アトラクションやイベントも体験します。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンがホストを務めるときには、海外の担当者から必ずと言っていいほど投げかけられる2つの驚きの声があります。

それは、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、世界のユニバーサル・スタジオの中で一番きれいだ(清潔だ)」「日本のスタッフは、なぜあんなにもゲストのことを察することができるのか」というものです。

この「清潔さの徹底」と「察する力」こそが、日本におけるテーマパークの成功を支える日本ならではの要素です。

ディズニーやユニバーサル・スタジオが持っている「世界観を構築する圧倒的なパーク設計力」という土台に、日本人の持つ「細部へのこだわり」と「察する力」という磨き上げられた2つの文化的な強みが掛け合わされたということです。

だからこそ、両社は日本で特筆すべき大成功を収め、沼るファンの強固なコミュニティを築き上げることができたのです。