「居場所がない」ことが、実はチャンスである理由

私たちは、どこかに所属したいという本能を持っている。自分はこのグループの一員であるということで、安心感を得るのである。

私たちは、さらに、仲間内とそれ以外を区別したがる。社会学的には「内集団」(イングループ)と「外集団」(アウトグループ)と呼ばれ、ある人物がどちらに分類されるかで私たちの態度は変わってくる。自分が内集団に分類されるかどうかが、安心と不安の分かれ道になる。

私たちは、どうにかして内集団に所属したいと心の中で思っている。進学や就職が、人生の一大事になる。「私は一匹狼だ」と強いことを言っている人も、案外、どこかの内集団に入ると安心するものである。

(撮影=相澤 正 写真=iStock)