現在開催中のFIFAワールドカップは、サッカーのひのき舞台。日本は決勝トーナメントでブラジルに逆転負けし、ベスト32で敗退した。とはいえ、強豪国相手によく頑張ったと思う。森保一監督や選手が「優勝」をはっきり目指したのも頼もしかった。

日本のこれまでの最高の成績は、決勝トーナメント進出のベスト16。それで優勝を口にしたのはビッグマウスのようだが、脳科学的には合理性がある。

人間は、どうしても自分の限界を自らつくってしまう傾向がある。身体能力の上限よりも先に、脳が自身のパフォーマンスを制限してしまうのだ。「優勝」を公言することで、自分たちの潜在能力を最大限に発揮できる。指揮官である森保監督自身が最高の成果を目標として公言することで、選手たちも自らの脳のリミッターを外して、潜在能力を思い切り発揮することができる。このようなリーダーのあり方は、サッカーワールドカップのような、アスリートにとっての最高の舞台にはふさわしく、脳の働きから見ても合理的なのである。

(写真=時事通信フォト)