多くの人が気づかないからこそ、効く

ユニバーサル・グローブは、入場ゲート前に配置されていることから、最初の写真撮影スポットになっています。せっかく思い出に残すなら“UNIVERSAL”の文字が中途半端に収まるより、すべて収まった状態の写真が好まれます。

地球の自転と同じ方向に回転すると最後の“L”から見えてきますので、すべての文字が揃うタイミングをつかみづらいのです。

地球の自転とあえて逆に回転させることで、最初の撮影スポットでベストなタイミングで撮影でき、その後も気持ちよく遊んでもらえるという配慮なのです。

トリプルレンズカメラ付きアップルiPhone 11 Pro携帯電話で写真を撮る人
写真=iStock.com/grinvalds
※写真はイメージです

地球の自転と逆だと気づく人は、おそらく2%ぐらいしかいませんが、人なつこい人なら次に撮影する人にも伝えたくなることでしょう。

どちらのテーマパークにも、同じような沼の種がたくさんあるので、誰かがどれかに気づく可能性が高くなります。1人で複数の種に気づけたら、ズブズブと沼にはまることでしょう。

これらの事例の共通点は、どれも多くの人は気づかないということです。

だからこそ、効くのです。

だからこそ、語られるのです。

メイン価値は、こだわってあたりまえ

これらの狂気を感じさせるくらいのこだわりの事例を見たとき、あなたは、「自分たちにもできるだろうか?」と考えることでしょう。安心してください。そう考えるのは自然なことですが、実は誰にでもできることなのです。

まず、狂気を感じさせるほどのこだわりを、商品・サービスのメイン価値の改善・向上に注いでください。これは常に継続すべき「本業の努力」です。

メイン価値に狂気を感じさせるくらいの研究と改善を積み重ねることで、一流のサービスにつながります。できるできないではなく、やるかやらないかです。必ずチャレンジしてください。

そして、すでに多くの方々が、メイン価値はかなりこだわられているのではないかと思います。こだわっているからこそ、今の目の前のゲストがいるはずです。

しかし、メイン価値を向上させるだけでは生まれづらいものがあります。それが沼の種です。