株価が高いときは下がるのを待つべきか

株の購入を検討する際には、「もう少し株価が下がってから買いたい」と考えがちですが、自分なりの株価の軸を持っていなければ、いつまで経っても「もう少し」が見える化することはありません。

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実際に株を買って、自分なりの「株価の軸」を持つことは、次に自分が取るべき行動を見極めるための「指針」の役割を果たしてくれます。

足跡を残すことは、株価に対する判断基準が明確になるだけでなく、その銘柄に対する解像度を高めることにも役立ちます。

自分で株を持っていないと、決算内容を確認しなかったり、「なぜ株価がこんな動きをしているのか?」など、その背景にまで目を向けることはないと思います。

実際に自分で株を所有していれば、リアリティのある「株の管理」ができるようになります。

すでに自分が保有している銘柄であれば、自分なりの株価の軸で判断して、現在の株価が過度に割高ではないと判断できる限りは、無理のない範囲で株を買い進めることが大切です。

配当株投資は、長期投資が前提ですから、わずかな株価の違いにこだわる必要はありません。

「できるだけ安く買いたい」という気持ちに縛られすぎると、購入機会を逃すことになります。安値で買うことに固執するよりも、自分が納得して持ち続けられるタイミングで確実に買い続けていくことが重要です。

株価の高い安いに、どこまでこだわるかは個人の考え方次第ですが、わずかな違いに固執するあまり、本来の配当株投資の目的を見失わないことが大切です。

安心材料になる「指標」の比較

株価の動きを必要以上に気にせずに株を買い進めるためには、現在と過去の「バリュエーション指標」を比較することが安心材料になります。

バリュエーション指標とは、企業の利益や資産などの「企業価値評価」のことです。

本来の企業価値と現在の株価を比較することで、株価が相対的に「割安なのか?」、「割高なのか?」を判断することができます。

例えば、バリュエーション指標には、次のようなものがあります。

・「株価収益率」(PER)=「株価」÷「1株あたり純利益」(EPS)
・「株価純資産倍率」(PBR)=「株価」÷「1株あたり純資産」(BPS)
・「自己資本利益率」(ROE)=「当期純利益」÷自己資本×100
・「配当利回り」=「1株配」÷「株価」×100

株価が割高な水準にあるときに、無理して買う必要はありませんが、10年前と現在を比較して、バリュエーション指標が同じ水準に留まっているならば、業績の成長に伴って株価が上昇していることがわかります。

そうした銘柄は、安心して購入することができます。

最近では、金利の上昇や円安、インフレといったマクロ経済環境の変化によって、株価が上昇し、PERが高くなっている企業が増えています。

こうした企業に共通するのは、収益伸長や価格転嫁力があるため、マクロ経済環境が変わっても、今後の成長性に期待して株が買われているということです。

現在は、過去のPERと比較して、高い状態が許容される状況ですから、PERの数値が上がっていることを理由に購入を見送ってしまうと、後になって、「もったいなかったな」と感じるケースが増えてくるように思います。

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