「買い待ち」をすることも有効な選択肢
平均取得単価が上がることを、過度に恐れる必要はありません。
企業の業績が株価に見合っており、割高でないと判断できるならば、自分に無理のない範囲で買い進めてほしいと思います。
一時的に平均取得単価が上がったとしても、企業の業績が堅調で、将来的に配当金が増配されれば、自然と元の状態に落ち着きます。
もし現在の株価に割高感を覚えて、一度様子を見たいと思うのであれば、その感覚を大事にして、「買い待ち」(安値を待つ)をしてもいいと思います。
配当株投資の一番のリスクは、途中でやめてしまうことです。
中途半端な状態でやめてしまうと、配当金ダルマの成長速度に急ブレーキがかかり、持ち株を手放してしまえば、その成長は完全にストップします。
現在の株価が割高と感じたり、自分の財政事情では厳しいと思うならば、一呼吸を置いてみるのも、大事な選択肢となります。
三菱UFJの株を1000株持っているケースで考えるならば、業績の伸長によって、株価が大きく上昇したら、現在の株価で買うことを見送るのも、一つの手段です。
購入を見送った後に、来期の増配が決定したら、その段階で改めて買い増しを検討すればいいのです。
1000株という「株のかたまり」を持っている状態であれば、すでに増配の恩恵を享受する「受け皿」はありますから、株価が上がっても焦ることなく、購入のタイミングを待つという戦略が成立します。
配当株投資の重要なポイントは、自分に無理のないペースで、淡々と持ち株数を増やしていくことで、配当金を得るための「土台」を作ることにあるのです。
銘柄を初めて買う場合、「足跡を残す」
配当株投資を続けていると、いくら魅力的な銘柄であっても、「現在のような高値で買っていいのか?」と判断に迷う局面が何度となく訪れます。
そんなときは、どのように考えればいいのか?
初めてその銘柄を買う場合と、すでに保有している場合に分けて、私が実践している対処法や考え方をお伝えします。
その銘柄を初めて買う場合、私は「足跡を残す」という発想をしています。
足跡を残すとは、実際に株を買ってみて、買った時点の株価を起点にすることで、株価に対する一つの判断基準を作ることを意味しています。
言い換えるならば、「自分なりの株価の軸を持つ」ということです。
あらかじめ株価の軸を作っておくと、その後の株価の動きに対する考え方に変化が生まれます。
その企業の成長に引き続き期待が持てる状態で、自分が買ったときよりも、株価が10?20%ほど下がっているならば、「今は積極的に買うタイミングだな」と判断することができるのです。

