接骨院の初任給は150万円だった

何といっても人手不足の最大の要因は、鍼灸マッサージ師という職種があまりにも低収入だという問題だ。こんな都市伝説がある。

「医療関係者の会合にドクターはベンツで、柔道整復師はクラウンでやってくる。そこに、鍼灸マッサージ師は自転車で来る」

澤登さん自身、接骨院で得た初年度年収は150万円。だからこそ、業界の常識は覆されるべきだと強く思う。フレアスでは初任給は300万円超、平均年収は450万円。社会保障、退職金完備。18時以降の残業はなく、週休2日を保障、業界の常識である「きつい働き方」も覆した。

澤登さんが自宅の一室から、自分の腕だけでスタートした“訪問マッサージ”は今や、76億円企業にまで成長した。それだけ必要とされていたサービスだったのと同時に、業界の慣習に甘んじない企業努力あってのことだった。

フレアスの社員は3月末時点で726名、今年は28名の新卒社員を獲得したが、この毎年30名弱ほどの新卒社員が辞めないのだ。3年連続で新卒離職率ゼロ(※2026年6月30日現在)という、驚くべき記録がある。離職率が高い業界で、なぜそれが可能なのか。後編で迫る。

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