人間関係を深めていける人は何をしているか。コミュニティクリエイターの中窪利衣さんは「人に頼られることがうれしいと感じる人は、じつはとても多い。自分が苦手なことや、得意ではない分野は、できる人にお願いすることが“信頼の表現”になる」という――。
※本稿は、中窪利衣『「わたしのお城」のつくり方』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
自分が全部やると、相手のチャンスを奪う
「甘える」と聞くと、少し子どもっぽいとか、わがままな印象を持つ人もいるかもしれません。でもわたしは、甘えることは信頼の証であり、人間関係を深めるための大切なスキルだと考えています。
誰かに頼るということは、「あなたを信じています」と伝えること。そして「助けてほしい」と素直に言うことは、相手に“必要とされている喜び”を感じてもらうことでもあります。
ですから「甘える」ということは、自分らしくいられる「お城」の中を信頼や喜びで満たすことなのです。
わたしは以前、とくに仕事では、全部を自分で抱え込んでしまい、心身ともに疲れはてることも多々ありました。
でも、あるとき「自分が全部やることで、相手の“力になりたい”という気持ちのチャンスを奪っていたんだ」ということに気づきました。
それからは、少しずつ“甘える練習”をするようにしました。できないことはお願いし、苦手なことは委ねる。そうしていくうちに、相手との関係がどんどんあたたかく、やわらかくなっていったのです。

