――“男の遊び”というものは、つぎ込む金の額や、規模の大きさを楽しむものではない。自分が好きなことに賭ける情熱や思いの大きさを楽しむものだ。
<strong>岩城滉一</strong>●1951年、東京都生まれ。74年、東映「爆発!暴走族」で、主役デビュー。その後、映画、テレビで活躍。年齢を重ねるとともに、渋さが加わり、「男らしさ」と独特の雰囲気を持った二枚目俳優としての地位を築く。その一方で、「男の遊び心」を追求するライフスタイルが、注目を浴びている。現在、二輪と四輪のレーシングチーム「チームイワキ」を率いて、現役ライダーとして参戦中。
岩城滉一●1951年、東京都生まれ。74年、東映「爆発!暴走族」で、主役デビュー。その後、映画、テレビで活躍。年齢を重ねるとともに、渋さが加わり、「男らしさ」と独特の雰囲気を持った二枚目俳優としての地位を築く。その一方で、「男の遊び心」を追求するライフスタイルが、注目を浴びている。現在、二輪と四輪のレーシングチーム「チームイワキ」を率いて、現役ライダーとして参戦中。

 「30代に入って間もなくだった。めっちゃ仕事に追われていた毎日を、ふと振り返ったとき『俺は何かを勘違いして、間違ったところに向かっているんじゃないか』って思ったんだ。デビューしてから新幹線のように突っ走ってきたけど、各駅停車に乗っていれば、もっといろいろな景色や、たくさんの人との出会いもあったんじゃないかとね。で、これからは貧乏してもいいから、自分の時間をもっと持とうと思ったんだ」

俳優・岩城滉一、56歳。年齢を重ねるごとに渋みを増し、男っぽさと、独自の雰囲気を持つ二枚目俳優として評価される一方で、遊び心を追求するライフスタイルも「カッコいい男」として注目を浴びている。

 「スカウトされてこの世界に入り、俺自身が俳優としての自覚がないうちに世間に認知されて、そのまま30代にきちゃったんだね。実を言うと俺は俳優という仕事はあまり好きじゃないのよ(笑)。だから、俳優だけでは自分の人生が完結できないと思ったんだ。でも、それで良かったと思うよ。役者が好きだったら、仕事が趣味になっちゃうもんな」

だから、岩城にとっての俳優という仕事は、あくまでも生活の手段であり、一番大切な家族を養い、そして、楽しい人生を過ごすためにする“お仕事”だというのだ。

 「愛する者を守り、好きなことをやるためだからこそ、嫌な仕事を一生懸命やるんだよ。で、遊ぶときは本気で遊び、真剣に遊び、徹底して遊ぶことだと思う。中途半端は遊びじゃない。俺は好奇心旺盛で考えるより、とりあえず行動するタイプ。まあ、3日坊主なんだ。でも、3日で好きか嫌いかわかればいいんじゃないかと思っているよ(笑)」

岩城さんはゴルフを始めたばかり。「今は辛いし、くやしいだけ。だからハマッちゃうんだね」。この日は理事長を務める「ケントス ゴルフ クラブ」のクラブハウス改装のアドバイザーとして、同ゴルフ場を訪れた。
岩城さんはゴルフを始めたばかり。「今は辛いし、くやしいだけ。だからハマッちゃうんだね」。この日は理事長を務める「ケントス ゴルフ クラブ」のクラブハウス改装のアドバイザーとして、同ゴルフ場を訪れた。