もう勝ち負けにこだわらず、自分のペースで

社会人はエリートであればあるほど、毎日が戦いです。社外ではライバル会社との戦い、社内では出世争いという戦い、地位を守るための自分との戦いなど、ひと昔前の年功序列型の社会から実力主義の社会に変わったことによって、さらにその戦いは激しいものになっています。

保坂隆『ムリなく気楽にちょうどよく 「ひとり老後」の人づきあいの知恵袋』(明日香出版社)
保坂隆『ムリなく気楽にちょうどよく 「ひとり老後」の人づきあいの知恵袋』(明日香出版社)

競争社会に長く身を置いていると、常に「ほかの奴に負けるわけにはいかない」「気を抜いたら出し抜かれる」という、急き立てられるような思いが染みついてしまい、のんびり気ままにすごせるシニアライフを心からエンジョイできない人もいるようです。

こういった人たちは、地域の寄り合いの顔合わせの席でも、「ここでバカにされてなるものか」という気持ちが働いてしまいます。

そして、

「私は○○会社の取締役をやっておりました」
「外資系の会社にいたので、英語はお任せください」

などと、過去の栄光をひけらかしたがる傾向があります。

本人としては、「俺はそんじょそこらの爺さんとは違うんだ。どうだ、まいったか」というつもりで話しているのかもしれませんが、聞かされたほうは、「なんだか面倒くさそうな人だな」くらいにしか思っていません。

張り合う気持ちなどまったくない人たちに向かって闘志をむき出しにしたのでは、「面倒な人」と思われてもしかたありませんね。

シニアライフには上司やライバルはいないし、必死になって守らなくてはならない地位もありません。

いろいろなしがらみから放たれて、晴れて自由の身になったのですから、もっともっと肩の力を抜いて、自分のペースで人生を楽しめばいいのではありませんか。

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