ひとり老後に必要な準備は何か。医師の保坂隆さんは「尊厳のある最期を迎えるには、『病気や老いが進んでひとり暮らしが難しくなったら、自分はどうしたいか?』を明確にしておく必要がある」という――。
※本稿は、保坂隆『ムリなく気楽にちょうどよく 「ひとり老後」の人づきあいの知恵袋』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。
地域に溶け込みにくい人に共通の精神性
リタイア後は地域とのつながりがとても大事になりますが、なかには「溶け込みたいと思っているのに溶け込めない」「溶け込もうとするほど、周囲から浮いてしまっている気がする」などと感じている人も少なくないようです。
あなたはどうでしょうか? 次の項目に心当たりがありませんか。
・人の話を聞くより、自分が話すほうが好き
・仕事人として優秀だった自分のことを知ってほしい
・自分が取りまとめれば、もっと事がうまく運ぶと思っている
・人に仕切られるより、自分が仕切るほうが性に合っている
「あ、ちょっと当てはまるかもしれない」と感じた人は要注意です。地域に溶け込むには、ある程度の努力が必要かもしれません。
これらの項目に共通するのは「自己顕示欲の強さ」です。
もちろん、自己顕示欲が強いことが悪いとは言いません。自分を押し殺して周囲に迎合しなくてはいけない、というわけでもありません。
ただ、地域活動に参加し始めて日が浅い人にとっては、この自己顕示欲の強さがマイナスになりやすいのです。

