老後に良い人間関係をつくるには何をすればいいか。医師の保坂隆さんは「会話は話す人と聞く人がいて成り立つが、大部分の人が自分の話を聞いてほしい『話し好き』だ。聞き上手になるには相槌を工夫する必要がある」という――。

※本稿は、保坂隆『ムリなく気楽にちょうどよく 「ひとり老後」の人づきあいの知恵袋』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

カフェでコーヒーを飲む中年夫婦
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会話下手の70代男性への医師のアドバイス

「べつに人とつきあうのは嫌じゃないんだけど、もともと話すのが苦手だから、すぐに会話が終わっちゃって、その後、話が続かないんだよね」

このように会話下手を認めながら、

「でもやっぱり友だちは欲しいね。この年齢になったら難しいかもしれないけれど、この年齢だからこそ、友人は必要だと思う」

と、70代の男性から、なんとなく人とうまく打ち解けられない悩みを告白されたことがありました。

こういう人は、職場での人間関係を失った定年後の男性にとても多いようです。

仕事ひと筋に生きてきた男性に、いきなりユーモアたっぷりに話してとか、しゃれた冗談を言ってなどと求めても、それは無理というものです。

まして、会社では役職にあって、部下や取引先にいつも頭を下げられていたような人は、会話の端々にもプライドが顔を覗かせて、相手を引かせてしまうのかもしれません。

「それじゃあ、どうしたらいいの?」と聞かれたら、私なら「聞き上手になったらどうですか」とアドバイスします。

会話は話す人と聞く人がいて成り立ちますが、実は大部分の人が話を聞くより自分の話を聞いてほしい「話し好き」なのです。