絶対にしてはいけない「話泥棒」
相手との会話のなかで、絶対にしてはいけないこともあります。
その最たるものが「話泥棒」です。
たとえば、相手の話を遮って口をはさんだり、「それよりも、これ知ってる?」と話の腰を折ったり……。
さらには「つまりこういうことでしょ」と話をまとめたり、「話は変わるけど」と、人の話が終わらないうちに自分が主導権を握って話題を変えようとしたり……。
それでいて相手の話の腰を折ってしまったという“罪の意識”はまるでありません。
こんな人は、誰も相手になってくれなくなるでしょう。
聞き上手への第一歩は、まず相手への敬意とやさしさを持つことです。その意識があれば、コミュニケーション能力はどんどん高まっていくことでしょう。
誰からも「いい人」と思われる必要などない
「Tさんは何をやっても器用で、さっとこなすでしょ。この前も町内会の議事録をお願いしたら、翌日には出来上がって驚いたわよ」
「そうそう、本当に頼りになるわよね。だから今年は花火大会のお知らせもTさんに頼もうと思うの。いいわよね?」
「Tさんならやさしいから、嫌とは言わないわ。大丈夫よ」
このように人から頼りにされるのは決して悪いことではありません。その人の社会的信用を物語ってもいます。
ただ、よくないこともあります。
それがなんだかわかりますか?
頼られた本人が、他人の期待に応えようと必要以上の責任を背負い込むことです。
誰でも「いい人」と思われたらうれしくなるし、誰かのお役に立てたら「よかった」と喜びを感じるものです。
しかし、誰にでも愛されて、誰からも「いい人」と呼ばれて喜ぶのは自己満足でしょう。ちょっと意地悪な言い方をすれば、「八方美人」になってしまいます。
それでも対外的な評価や周囲とのコミュニケーションが自分にとって大事な意味を持つ場合は、八方美人にでも十方美人にでもなって社交性を発揮してください。
ただし、現役を退いて第一線で頑張る必要がなくなったら、八方美人はもう卒業してもいいのではないでしょうか。

