共感、興味を示しながらこの言い回しで

たとえば、カラオケで「自分で歌うより人の歌を聞くほうが好き」という人が少数派であるように、たいていの人は「誰か自分の主張を聞いて理解してほしい。自分の話に共感してほしい」と思っています。

だから、人の話をじっくり聞いてくれる人はとても貴重。聞き上手の人なら、友だちづくりのチャンスもぐっと増えるはずです。

ただし、ただニコニコ話を聞いているだけでは聞き上手とはいえません。

では、どういう人のことを聞き上手というのでしょうか。

答えは「相づちを打つのがうまい人」です。

聞き方のなかで、いちばん工夫してほしいのが「相づち」なのです。

会話を軽快に進めるには、適切でテンポのいい相づちが欠かせません。ふつう、相づちというと「はい」「ええ」「そうですね」などが無難なパターンですが、これだけでは単調になりすぎます。

では、どうすればいいのでしょう?

たとえば、共感を示すなら「そのとおりですね」「なるほど」「もっともですね」「同感です」と言ってみたり、興味を示すなら「本当ですか」「それは意外ですね」「驚きました」などと表情を交えて関心度を表したりします。

「それからどうしたんです?」「その次が聞きたいですね」などと、好奇心が伝わるような言い回しを使うとさらにいいでしょう。

「おうむ返し」で相手の気持ちを和らげる

前項の内容に加えて、もうひとつ覚えておきたいのが「おうむ返し」です。

おうむ返しはうまく使うととても効果的です。

「昨日は電車に乗り遅れて散々だったよ」

という発言に対して、「あら、電車に乗り遅れたんですか」と言うのが基本的な「おうむ返し」です。

これをちょっとアレンジして少し共感を表したのが、「あら、電車に乗り遅れたんですか。それは災難でしたね」と言うパターンです。

相手の言葉をただ繰り返す「おうむ返し」は、相手の気持ちを和らげるのにも大変効果的です。しかも簡単ですね。

会話の吹き出しを浮かべる顔の書かれた木製ブロック
写真=iStock.com/BlackSalmon
※写真はイメージです

たとえば相手の機嫌が悪くて「まったく、最近は頭に来ることばっかりだよ」と言われれば、「本当ですね。頭に来ることが多いですね」と返し、上機嫌で「今日、美容院で5歳も若く見られちゃった」と言われれば、「5歳も若く見られちゃったんですか。いいですね。うらやましいです」と返します。

こうすれば、多くを語るより、相手の気持ちをふんわりと和らげることができます。

これは相手の投げた球を気持ちのいいテンポで受け取って、また投げやすい球を返すようなものなので、コミュニケーションをよくするにはもってこいの方法です。