情報をインプットしてばかりでは、いい仕事はできません。やるべきときに、どれだけ確実にアウトプットできるかが、結果を左右します。そのため、がむしゃらに努力し続けるより、時には仕事からきっぱりと離れて自分の時間をつくり、心の充電をしたほうがいいこともあるのです。プロの秘書は、「ツメどころ」と「ヌキどころ」を心得ています。
もちろん、インプットは必要です。勉強でも経験でも、必死にツメるべきときというものがあります。しかし、高いモチベーションを保ち、ずっと努力し続けられる人はなかなかいません。「頑張りすぎた」「疲れすぎてもう何もやる気が起きない」となってしまう前に、心のガス抜きをしましょう。それが「ヌキどころ」というものです。ツメすぎてパンパンになり、心がパンクしてしまっては元も子もありません。
私もオフのときには、好きな音楽を聴きながら絵を描いたり、ちょっと贅沢なエステでのんびりしたり、小旅行を楽しんだり。食べることが好きなので、気の置けない友人とおいしい食事をしに行くこともあります。これが私にとっての「ヌキどころ」です。人によってはアウトドアなどの趣味を充実させてもいいですし、スポーツで汗を流してもいいでしょう。とにかく自分の好きなことをして、気分転換するのです。
仕事から離れて自分を解放すると、それまで頭の中を占めていた仕事上の問題が小さなことのように思えたり、職場では思いつかなかったような、ブレイクスルーにつながるアイデアが浮かんだりすることもあります。これは、リフレッシュによって頭や心に余裕が生まれた証拠。その余裕の部分に、また新しいものをツメていけばいいのです。