ちなみにこの方法は、目の前の仕事に対して「どうしてもやる気が出ない」というときにも応用できます。それが、どうしても今すぐに始めなくてはいけない仕事でなければ、いったん脇に置いて、脳を休ませてあげるのです。集中力が切れた状態でダラダラと机に向かっているより、いったん休んでから再び仕事に取りかかったほうが効率もアップします。とりあえず席を立って軽く体を動かしたり、濃い目のコーヒーを飲んで頭をシャキッとさせたり、脳に糖分で栄養を与えたり。集中力を回復させる方法を、自分なりにいろいろ試してみてください。

ツメるときはツメる。良いタイミングでガス抜きをしたら、また新しいものをツメていく……これを繰り返して自分のコンディションを常に良い状態に保てる人が、本当にいい仕事ができる人なのです。

日本一のプロ秘書が教える「一流のおシゴト」
時には仕事から離れて自分を解放してあげる

カレーハウスCoCo壱番屋(株式会社壱番屋)創業者(宗次夫妻)秘書
中村由美

コンサルタント会社の社長秘書を経た後、当時まだ100店舗の中堅企業だった株式会社壱番屋に入社。秘書の経験を買われ、社長秘書に任命される。急成長の壱番屋において創業者・宗次徳二氏をはじめ、3代の社長に仕え、トップの側で上場も経験する。中小企業の秘書実務と上場企業の秘書実務の両方を知る数少ない人物。日本秘書協会(元)理事、ベスト・セクレタリー、日本秘書クラブ東海支部(元)役員、秘書技能指導者認定、サービス接遇指導者認定。
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