日本で一番暑い都道府県はどこか。昨夏、2025年7月30日に丹波市(兵庫)が41.2度の日本最高気温を叩きだしたが、その6日後に伊勢崎(群馬)が41.8度で記録を更新した。統計データ分析家の本川裕さんは「伊勢崎の記録も今年破られる可能性がある。フェーン現象などの影響も受ける群馬県は暑い地域の代表格だが、昨夏、猛暑日と熱帯夜がともに60日以上という昼も夜も暑い唯一の地域があった」という――。

今夏も40℃以上「酷暑日」観測の見込み

2007年から日最高気温が35℃以上の日を「猛暑日」と呼ぶこととなったが、近年では最高気温40℃以上がそうめずらしくもなくなったのを踏まえ、本年4月に気象庁は最高気温40℃以上の日の名称について「酷暑日」と決定している。

今年の夏も暑さが厳しくなると予想されており、日本気象協会によると、2026年は全国の延べ7~14地点で40℃以上の「酷暑日」が観測される見込みという。昨年2025年ほどではないものの、近年の記録的な高温に次ぐレベルの暑さになる可能性があるという。

そこで、今回は、これまでの「暑さ」のデータを振り返り、気持ちの面を含め、酷暑克服への足がかりとしたい。

ひとびとが関心を持つのは、まず、日本で最も高い気温(日本最高気温)は何度であり、その温度がどこで発生したかである。

2025年夏の記録的なグラフ

日本最高気温を記録した地域とその時の最高気温を図表1に示した。データは気象庁の歴代全国ランキング(最高気温の高いほうから)から再構成した。

図の対象年次に至るまでの日本最高気温は1933(昭和8)年7月25日に記録した山形県山形市の40.8度だった。この山形市の記録が破られたのは74年後の2007年8月16日のこと。すなわち、岐阜県多治見市で40.9度を記録したのである。

日本最高気温を記録すると暑くなりそうな日のテレビ報道ではその地域の代表地点が登場することとなる。例えば、多治見市では、夏の暑い日に多治見駅前をウロウロしていると、テレビのインタビューを受ける確率が高いと言われていた。さらに、近くの企業が「最も暑い所に本社がある東証一部上場企業」などとして有名になるケースも出てくる(多治見市に本社があるスーパーマーケットやホームセンターを運営する「バロー」が実例)。

少し前の記憶では、多治見ではなく、熊谷がこうした報道の定番取材場所となっていた。