日本最高気温の破格的な上昇

2025年7月30日に丹波市(柏原)が41.2度の日本最高気温を叩きだしたが、すぐ後の8月5日には伊勢崎における41.8度の日本最高気温に記録を破られたので報道の集中するターゲットにはなりそこねたようだ。

丹波市には雨水を日本海側と瀬戸内海側に分ける中央分水界の中でわずか95mと本州一標高が低いエリアがあり、記録にかけて「最低のまちが最高だ!」というキャンペーンを行っていたが、同市観光協会は「せっかくの話題性でしたが、6日天下になりました」と肩を落としたそうだ(スポニチ2025.8.6)。

しかし、最近は温暖化の影響が著しいため、伊勢崎の記録も今年には破られ、新しい最頻取材地点が生じる可能性も高い。

「夜の日本最高気温」記録1位は新潟

以上は最高気温の過去最高記録の推移についてであるが、参考に、あまり取り上げられないが、最低気温の過去最高記録、すなわち夜の日本最高気温の推移を図表2に掲げた。昼の日本最高気温と異なって日本海側が多い。現在のレコードは2023年8月10日に記録した糸魚川(新潟)の31.4度である。

【図表】夜の日本最高気温を記録した地域の推移
筆者作成

図表1、2のようにグラフで推移を追うことにより、はじめて、はっきり理解できることがある。すなわち伊勢崎の日本最高気温や糸魚川の夜の日本最高気温がそれまでの推移の中では破格的に高かったことである。これまで0.1度高い記録が達成されるまで何年もかかっていたのに、直近は0.6度とか0.9度という上昇幅が比較的短期間に生じてしまっており、「異常な事態」ではないかと感じざるを得ないのである。