LINEとはスマートフォン(以下、スマホ)向けアプリとしてスタートしたコミュニケーションサービスです。LINEユーザー同士であれば、利用しているキャリアに関係なく無料で通話や「トーク」と呼ばれるテキストチャットを楽しめます。

登録ユーザー数は13年11月25日時点で世界3億人を突破、国内では5000万人以上が利用しています。

11年6月にLINEがリリースされた当時、すでに同種のアプリはほかにもあり、私自身で試してみても「何が面白いのかな?」というのが率直な感想でした。ところが、その年の秋に流されたテレビCMで一気に一般の人に認知されました。

LINEの魅力はコミュニケーションを簡単に、かつ豊かにした点にあります。たとえば、ユーザー登録するとスマホのアドレス帳がLINEのサーバーにアップロードされ、お互いに電話番号を登録している人が友だちリストに現れます。これはプライバシーや個人情報を重視する人にとってはノーグッドですが、一般の人にとってはLINEを使い始めるにあたって、一から手作業で友だちの電話番号を登録することなく、ユーザー登録した瞬間からすぐ友だちと連絡をとれる状態になるわけで、とても便利です。

大工の友人がLINEを始めた理由

「トーク」の機能として大いにウケているのがスタンプです。これは絵文字より大きなサイズで、キモカワイイデザインのキャラクターを文章とは別に送れるようにしたもの。スタンプ1つで心の声を上手に表現することができ、そのやり取りだけで会話が成立します。

前述した無料通話もLINEが普及した大きな要因の1つです。大工をしている私の友人は先日、ガラケー(従来型の携帯電話)をスマホに変え、LINEをインストールしました。その理由を尋ねると「現場の仲間から『おまえがLINEを使えば電話代をタダにできる』と言われたから」とのことでした。最近はこうしたITとは縁遠い小中学校時代の友人が、私の友だちリストにどんどん登場するようになっています。