94歳に「少食健康法」でベストセラー作家に

ところが、80歳になる前に周囲から栄養不足になるのではと心配され、しつこく忠告されたため、食事量を350グラムから400グラムに、ワインを400㏄から450㏄へと増やしたところ、10日後には気分が落ち込み、12日後には腹痛におそわれ、その後は発熱が続き生死の境をさまようことになってしまったのです。

シーフードチャウダー
写真=iStock.com/Jasmina81
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あわてて元の食事に戻したところ、以前のような健康体に戻ったそうです。

コルナロが94歳になった頃には、自身の体験をまとめた「少食健康法」がヨーロッパの知識人の間で大人気となり、ベストセラー作家となりました。

その後、100歳になっても健康に不安なく過ごしていたコルナロは「老年がこれほどすばらしいものだと知らなかった」という名言を残し、102歳のある日、いつものように昼寝をして、そのまま静かに旅立ったそうです。

コルナロには「少食は不運を克服する力もある」という至言もあります。不当な訴訟を起こされたときも、馬車の転倒で余命宣告されるほどの大ケガを負ったときも、「飲食節制に努めたものは、いかなる事件・事故にも深刻な影響を受けない」という信念のもと、見事に克服しました。

日本の芸能界にも1日1食を実践する人がいる

芸能界といえば分刻みのスケジュールが続く厳しい世界です。人気があればあるほど、スケジュールも過密になるでしょう。そんな芸能界にも、1日1食で活躍されている方が少なからずいらっしゃいます。

1日1食の代表といえば、人気番組「笑っていいとも!」の司会を32年間も務め上げたタモリさんです。

朝食を食べて、夜はつまみを少々つまむだけ。「1日1食しか食べない」「お腹が少し空いているくらいのほうが調子がいい」「食べ過ぎは避ける」「なるべく固形物が胃に入らない時間を長くしたほうがいい」と、週刊誌の取材にて少食をすすめています。

タモリさんと同年代のビートたけしさんも1日1食を実践。週刊ポストの連載記事『ビートたけしの21世紀毒談』で、ダイエット法は「炭水化物法」と「1日1食」「朝起きたら野菜ジュースをたっぷり飲んで、その後は晩飯まで何も食べない」と語っています。

お二人よりは少し若いですが、水谷豊さんも『徹子の部屋』に出演されたときに、「基本的に朝と昼は食べないんです。その代わり夜は野生に戻って食べたい放題です」と話して、黒柳徹子さんを驚かせていました。

これらは2016年6月17日号の『週刊ポスト』の、『「一日一食」は本当に健康によいのか』という特集で紹介されていました。

超多忙な方ほど、食べ過ぎによる弊害、少食の効果を自然と理解して実践されているのでしょう。