少食は発明の母。エジソンの伝説

発明王のトーマス・エジソンは、ふだんから口にするのは黒パン・野菜・果物を少々、たまに魚を食べるくらいの粗食だったそうです。

少食だからこそ精力的に実験に取り組み、蓄音機や活動写真(映画)閲覧機・カメラ、白熱電球など1000以上の発明品を世に送り出すことができたのでしょう。

トーマス・エジソンと初期の蓄音機
トーマス・エジソンと初期の蓄音機(1888年)(画像=Wayback Machine/PD US expired/Wikimedia Commons

80歳を過ぎても1日16時間のペースで仕事を続け、84歳で亡くなるまで精力的に活動しました。

あるとき「なぜそんなにすばらしい発明ができるのですか?」と記者から聞かれ「頭は誰でも同じ、考えれば発明ができる。眠らなければ考える時間はたっぷりあります」と答えたそうです。記者がさらに眠らない方法を尋ねたところ、「人は食べるから眠くなります」との答えでした。

人は食べなければ眠くならず、頭脳は明瞭、体力もみなぎり、大いに活動できるということです。

実際、蓄音機を発明したときには、9日間、食べ物を一切口にせず、水だけ飲んでひたすら実験を繰り返したという逸話が残っています。

暴飲暴食から少食にして102歳まで生きた貴族

ルネサンス期のヴェネチア貴族、ルイジ・コルナロはヨーロッパでは歴史的な長寿者として知られ、その知名度は同時代のミケランジェロやレオナルド・ダ・ヴィンチよりも上と言われます。

1464年生まれと言われているコルナロは、若い頃は暴飲暴食を繰り返し、30代には胃痛、痛風、微熱、のどの渇き(おそらく糖尿病)などに苦しみ、40歳には死を覚悟するほどでした。

しかし、この時代にも名医はいました。「ぜいたくざんまいの食事をやめて、病人が食べるような食事に切り替え、極限まで量を減らすこと。さもなくば数カ月で寿命が尽きる」と余命宣告されたのです。

これを聞いたコルナロは驚き、1日にパン、卵の黄身、スープまたはパンがゆ、少しの肉(合わせて350グラム)を、2回に分けて食べるようにしたのです。さらに、浴びるように飲んでいたワインは1日約400㏄まで減らしました。

その結果、わずか数日で不調の数々が改善し、1年後には完全な健康体へ。さらには短気でせっかちだった気質が穏やかに変貌したそうです。

その食事をずっと続け、70歳になっても目、歯、耳、足腰ともに健康そのもので登山や乗馬を楽しんでいました。