タスクが捗る「1分集中法」

第2位は『「1分」の使い方』でした。

上岡正明『「1分」の使い方』(朝日新聞出版)
上岡正明『「1分」の使い方』(朝日新聞出版)

著者の上岡正明さんは、27歳でマーケティングのコンサル会社を立ち上げ、大手企業のブランド構築や大使館・政府観光局の国際PRを成功させてきました。さらに、30年足らずで10億円の資産を築いた投資家でもあります。

そんな華々しい経歴を持つ上岡さんですが、かつては目の前の仕事に追われる日々を送っていました。そして、その状況を一変させたのが、本書で明かされる「1分の使い方」だったといいます。

本書では、「仕事で成果を出す1分」「心と身体をととのえる休日の1分」「幸せなお金持ちになるための1分」という大きく3つに分けて、人生を変える「1分」の過ごし方が紹介されています。

中でもすぐに実践したいのが、ストップウォッチを使った1分集中法です。手をパチンと叩き「よし、やるぞ」と声に出したら、ストップウォッチを1分にセットし、「今から1分で、この作業を終わらせる」と決めて取りかかりましょう。締め切りを設定することで、集中力が一気に高まり、タスクは驚くほどに進むでしょう。

目の前の「1分」の過ごし方を変えることが、人生そのものを変えるきっかけになる――そう気づかせてくれる一冊です。

人生を豊かにするための「10の資本」

第3位は、人気YouTuber「サトマイ」こと佐藤舞さんの『あっという間にお金はなくなるから』でした。

佐藤舞(サトマイ)『あっという間にお金はなくなるから』(KADOKAWA)
佐藤舞(サトマイ)『あっという間にお金はなくなるから』(KADOKAWA)

本書でサトマイさんは、「お金(金融資産)を増やすことだけに価値を置く生き方」の危うさを指摘し、人生を豊かにするためにバランスよく育てていきたい「10の資本」を提示します。

・金融資本:預貯金・株式・不動産など。
・物的資本:衣食住、道具、テクノロジー。
・健康資本:体力・睡眠・栄養。
・心理的資本:希望・自己効力感・楽観性・レジリエンス。
・社会関係資本:信頼・つながり・評判・ネットワーク。
・人的資本:スキル・知識・経験。
・自然資本:水・空気・光・緑などの自然環境。
・文化・教養資本:芸術・思想・礼節・美意識。
・時間資本:時間(失えば取り戻せない点が特徴)。
・顕示資本:地位・肩書き・ブランド(増やすほどに脆くなる点が特徴)。

さらに注目したいのは、これら10の資本をバランスよく育てていくための知恵です。

例えば、最初のうちは投資の効果を実感しやすい一方、一定の水準を超えるとリターンが小さくなっていくという「限界効用逓減の法則」。この法則を理解しておくことで、「どこにどれだけ時間やお金を使うべきか」を冷静に判断でき、コスパ・タイパのいい選択ができるようになるでしょう。

今後の人生の指針が得られる本書。ぜひこの春、手に取ってみてください。