「ちょいデブが長生き」を示す数々のデータ
世界的にもよく用いられている肥満度を表す体格指数に、BMI(ボディマス指数)があります。体重と身長から算出されるもので、計算式は下記の通りです。
日本肥満学会はBMI22を適正体重としており、統計的に最も病気になりにくい(総死亡率が最も低い)体重と定めています。25以上は「肥満」、18.5未満は「低体重(やせ)」です。
ところが、中高年を対象に含めた調査の場合、「BMI22で総死亡率が最低になった」という研究結果は、日本にも欧米にもありません。
それどころか、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)がさまざまな人種の約288万人を対象に、BMIが「18.5〜25未満の標準体重グループ」と「25〜30未満の過体重グループ」を比較調査した結果、過体重グループのほうが死亡リスクが6%低いことがわかりました。
九州大学第二内科でも、福岡県久山町で40歳以上の住人2000人を13年間調査しましたが、BMI23〜25の「ちょっと太め」の人々の総死亡率が最低という結果でした。
平均6〜8年も早く亡くなる
また、宮城県で40〜79歳の約5万人を12年間追跡調査すると、BMI25〜30のいわゆる「小太り」の人の死亡率が最も低いというデータが出ました。次に低いのはBMI30以上の肥満の人、最も死亡率が高かったのはBMI18.5未満のやせの人だったのです。
つまり日本ではやせている人より、少しお腹が出ているくらいの人のほうが、統計的に見ても長生きしているのです。
具体的な数値で見ると、やせ型の人は小太りな人に比べて平均6〜8年も早く亡くなっていました。また、老年医学の権威である桜美林大学名誉教授の柴田博先生も紹介されていますが、アメリカの国民健康栄養調査(25年間の追跡調査)でも同様の結果が出ています。
最も死亡率が低かったのはBMI25〜29.9(日本基準では肥満)の人たちで、逆にBMI18.5未満のやせ型の人は、その2.5倍も死亡率が高かったのです。
これまで信じられてきた「やせている=健康」という常識は、仮に正しかったとしても40歳までの話。それ以降はルールが変わります。ちょいデブでいることこそが、病気を寄せつけず、若々しく生きるため秘訣なのです。


