目の前の順境を長続きさせる方法

ですから、仕事がうまくいっているときは「すべて自分のおかげ」などと自惚れることなく、その成功をもたらした要因をきちんと見極めるべきでしょう。

誰も行ったことのない場所へ行こう。そして誰もやらなかったことをやろう。
出口治明『誰も行ったことのない場所へ行こう。そして誰もやらなかったことをやろう。』(祥伝社)

どこまでが自分の実力で、どこからが他人のおかげなのか。また、運に恵まれたのはどういう点なのか。そこを見なければ、目の前の順境は長続きしません。

一方、逆境にあるときは、ジタバタと悪あがきをしても無駄です。「こんなに良い仕事をしているのに、どうして報われないんだ?」と悔しい思いもするでしょうが、あきらめて耐えるしかありません。

これは、凧揚げによく似ています。ものすごく腕の良い職人が完璧な凧をつくり上げても、風が吹かなければその凧は揚がりません。

「こんなに素晴らしい凧を完成させたのに、なぜ揚がらないんだ!」と毒づいても虚しいだけです。性能の良い凧をつくったこと自体には満足しつつ、風が吹くのをじっと待つしかないでしょう。逆境とは、そういうものです。

もちろん、いつ風が吹くかは、やはり偶然に任せるしかありません。いつ風が吹いても対応できるように、準備を整えておく必要があります。つくった凧は、もっと改良する余地があるかもしれません。

また、風が吹いたときに怪我や病気で動かなければ、せっかくのチャンスを逃すでしょう。常に体調を整えておかなければいけません。そういった準備の部分には、自ら努力や工夫をする余地がたくさんあるのです。

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