サラダ油をやめるだけで、細胞の老化は遅くなる。「老ける油」と「若返る油」を分ける決定的な違いを、脂質栄養学の第一人者が解説する――。

脳の3分の2が「油」不足すると心身に不調が

油(脂)は身体によくない――。脂質にはそんなイメージが付きまといますが、本当にそうなのでしょうか。

脂質は糖質やたんぱく質と並ぶ三大栄養素の一つで、人間の身体には必要不可欠なものです。例えば、人間の身体は約37兆個もの細胞で構成されていますが、その細胞を覆う膜は脂質で作られています。人体の水分以外の固形部分は約40 %が脂質で、脳に至っては約65%が油でできています。近年、うつ病や認知症の増加が社会問題になっていますが、その根本には「油不足によるバランスの偏り」があるのです。

しかし、ただ脂質をたくさん摂ればいいというわけではありません。重要なのは「油の選び方」です。多くの人は自分がどんな油をどれだけ摂っているかを意識していませんが、油には「良い油」と「悪い油」があります。身体を構成する油のバランスが崩れると、細胞が不安定になり、老化も進行していくことになるでしょう。

(構成=篠原克周)
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