中国にとって台湾は絶対に譲れない国内問題
外交は、情報にしろ、交渉にしろ、言葉が命である。インターネットが普及し、情報の発信が容易になった今日、ネット空間は外交の重要な現場となった。そこで圧倒的な存在感を見せるのがトランプ米大統領であるが、中国の外交官も攻撃的なスタイルで耳目を驚かす。昨年11月、大阪駐在中国総領事が台湾有事をめぐる高市早苗総理の国会答弁を捉えて「X(旧ツイッター)」に投稿した内容が批判を浴びた。
「勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない。覚悟ができているのか」
この投稿文は、その言葉遣いにおいて著しく不適切で不謹慎である。日本政府が中国政府に対し外交的抗議を行ったのは当然である。一国の指導者への敬意を欠くのみならず、常駐使節の長としての接受国(外交使節を受け入れる側の国)に対する国際儀礼にも反する。日本国内からは、同総領事に対する「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」※1を要求する声※2も出た。
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