「クラウドの活用」に落とし穴があった

アサヒグループホールディングスが受けたランサムウェア(身代金要求型ウイルス)によるサイバー攻撃で、約191万4000件もの個人情報が流出した恐れがあると発表されました。グーグルクラウドを活用する「IT先進企業」として知られていた同社にどんな弱点があったのか――詳細はまだ明らかになっていませんが、セキュリティの専門家たちは続報に注目しています。

事業規模にかかわらず、一度ランサムウェアによる攻撃を受けると、通信システムやネットワークの再構築に半年以上を要するのが一般的です。2024年にはKADOKAWAがサイバー攻撃を受け、たった2カ月で「ニコニコ動画」の立て直しを遂げましたが、これは極めて異例のことでした。

(構成=堀尾大悟)
【関連記事】
なぜ世界中の音楽好きが竹内まりやの歌に「懐かしい」と夢中になるのか?
日本人研究者はイグ・ノーベル賞を20年連続で受賞できるか?
なぜ40℃超の「異常な猛暑」が日本で頻発しているのか?
「内輪の論理」ですぐ辞める…日本の首相はこのままでいいのか?
大谷翔平が広告価値でも「世界一の野球選手」になれた納得の理由