「クラウドの活用」に落とし穴があった

アサヒグループホールディングスが受けたランサムウェア(身代金要求型ウイルス)によるサイバー攻撃で、約191万4000件もの個人情報が流出した恐れがあると発表されました。グーグルクラウドを活用する「IT先進企業」として知られていた同社にどんな弱点があったのか――詳細はまだ明らかになっていませんが、セキュリティの専門家たちは続報に注目しています。

事業規模にかかわらず、一度ランサムウェアによる攻撃を受けると、通信システムやネットワークの再構築に半年以上を要するのが一般的です。2024年にはKADOKAWAがサイバー攻撃を受け、たった2カ月で「ニコニコ動画」の立て直しを遂げましたが、これは極めて異例のことでした。

かつて日本企業はIT化に対して保守的で、昔ながらの「境界線防衛(※1)」でネットワークを外部から隔離していました。クラウド対応に後れを取った結果、古典的な方法が外部からの侵入に対する防御壁として機能していました。

(構成=堀尾大悟)
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