※本稿は、栗原大智『眼科専門医が教える最新知識 スマホ時代の「眼」のメンテナンス』(高橋書店)の一部を再編集したものです。
メガネを傷めるNG習慣
見えにくい方にとって、メガネは視力をサポートする大切な道具です。また、決して安価なものではないので、大事に長く使いたいですよね。
メガネを毎日洗って清潔に保つことは、長持ちさせるのに良い管理方法ですが、中にはお湯で洗ってしまう方もいるようです。しかし、メガネをお湯で洗ってはいけません。メガネのレンズコーティングは熱に弱いので、お湯の温度で傷んでしまいます。
メガネを洗う際は水を使いましょう。また、専用のクリーナーを用意します。メガネクリーナーがなければ、中性洗剤を用いて洗うようにしましょう。そして、水分をティッシュなどでよく拭き取り、最後はメガネ拭きで仕上げます。
その他にも以下の正しい使い方を守れば、メガネを長く使えますし、見え方も良い状態が保てます。
僕は仕事用と家用のメガネを使い分けています。仕事用は比較的良いブランドのメガネを使っていますが、家用は子どもに壊される危険があるので、コスパ重視です。
「老眼かな?」で片付けると手遅れに
見えにくさの原因を、つい年齢のせいにしている方はいませんか?
たしかに、加齢の影響で手元が見えにくくなったり、目が疲れやすくなったりすることはあります。しかし年齢とともに、放置すると危険な目の病気にかかる方が増えていきます。例えば、白内障は早い方では20〜30代から、80代では100%の方が発症しています。
また、緑内障も40歳になると20人に1人が発症しており、その割合も年齢とともに増加します。このように、年齢の影響で目の症状が出ているのか、あるいは目の病気による症状なのかは自分で判断するのが難しいことが少なくありません。
僕の外来にも「最近、目が疲れる」と言って受診した結果、進行した白内障と診断された方がいます。その方は「目の病気があると思っていなかった、年齢のせいだと思っていた」そうです。白内障の手術を受けた結果、「目が疲れることが減った」とおっしゃっていました。
眼科の外来には「年齢のせいだから仕方ない」とかん違いしている患者さんが意外と多く、原因が目の病気と分かって驚く方も少なくありません。あなたの目の症状は本当に年齢のせいでしょうか。
見えにくさや目の疲れを加齢によるものと決めつけず、病気の可能性も視野に入れてみてください。


