若い世代でも自分に自信がある人ほど、大企業への不信感からベンチャーを選ぶという。彼らの仕事観には、LINEやフェイスブックなどのSNSが影響している。

近年の大学生の仕事観を考えるうえで、「仲間」は欠かせないキーワードです。彼らは好景気や物価の上昇を経験したことがなく、両親の仕事も自分の将来も不安定であるのが当たり前だった世代。さらに東日本大震災を経験し、日本の技術もマスコミも信頼できないことを実感しました。

彼らは、「欲しいものは誰もくれない。自分たちで生み出していかなければならない」ということを知り尽くしています。そんななかで、唯一自分たちの力だけで可能だったことが、誰かと手をつなぐことでした。

(構成=稲泉 連 撮影=的野弘路)
【関連記事】
出世に必要なものは、実力か、ゴマすりか
4人に1人が「お金よりプライベート」 -2000人調査!軋む働く者の意識【2】
これから10年、課長は目指すべきポストか
なぜ私は「働きがい」が見つからないか
仕事の7割はつまらなくても、面白くできる