凋落していくパナソニックやシャープといった大企業。何をするのが、どこで誰と働くのが、「安定」なのか――。彼らの迷いと決断に迫った。

「10年後の大企業」の最初の50人に

東京・渋谷の東急百貨店の向かいの雑居ビルに、「ハローオフィス」という貸し事務所がある。

居酒屋とファミリーレストランの看板が掲げられ、裏口の駐車ガレージはスプレー缶によるイタズラ書きだらけのビルの5階。カプセルホテルのようにひしめき合う4畳半のオフィススペースの一角に、現役の東大生や大手自動車メーカーの若手社員が就職・転職の面接に頻繁に訪れるというその会社は事務所を構えていた。