凋落していくパナソニックやシャープといった大企業。何をするのが、どこで誰と働くのが、「安定」なのか――。彼らの迷いと決断に迫った。

働くこの瞬間をわくわく生きたい

東京・目黒で人材サービスなどを展開する「リブセンス」を訪れると、今年4月に入社した3人の新入社員は口々にこう話した。

「名前の知られている大きな会社にいくと、入った時点で自分が満足してしまうような気がしたんです。受験勉強の末に東大に合格したとき、周りからチヤホヤされたのと同じように。それに今の時代はこの先どうなっていくかわかりません。そんななか、テレビで弊社の村上太一代表がしゃべる姿を見て、試しに応募してみたのがきっかけでした」(鈴木健太さん、東京大学卒)

「リブセンスを選んだのは、若いうちから事業の責任者になれる可能性があるから。今、働いているこの瞬間をわくわくしながら生きるためには、10年後に出世してからやりたいことが初めてできるようになる、といった時間の感覚は性に合わないと感じました」(山浦清透さん、京都大学大学院卒)

(的野弘路=撮影)
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