遺体は話さない。だが、納棺師は遺体に何度も話しかけるという。なぜそんなことをするのか。そこではどんな「会話」が成り立っているのか――。
心の中で声をかけながらご遺体と対話
私は納棺師を生業としています。納棺師というのは、葬儀会社から仕事を請け負い、亡くなられた故人様のご遺体を火葬するまでの間、できる限りきれいな状態に整えて維持する仕事です。2009(平成21)年にアカデミー賞外国語映画賞を受賞した『おくりびと』をご覧になった方は、私が納棺師だと名乗ると「ああ、『おくりびと』ですね」とすぐに理解してくださいます。実は、あの映画で納棺の技術指導を務めていたのは私の父親でした。
どんなお手伝いをするかというと、故人様のお体を拭き清め、仏衣にお着せ替えする。お顔に化粧を施し、髪を整える身支度をしてから、棺に納めるまでを取り仕切ります。15(平成27)年からは、納棺師の専門性を軸に、葬儀に新たな価値を提案する「ディパーチャーズ・ジャパン」を立ち上げ、「おくりびとのお葬式」というブランドでご葬儀全体をプロデュースしています。ご葬儀に一貫して関わることで、故人様に寄り添い、ご家族も安心できるご葬儀を提供しています。
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