組織に属していれば、赤字確定の事業を任されたり、あまりにリスクが高い企画を持たされたりすることもあります。そのような筋の悪い任務を打診されたとき、どう対応すればいいでしょうか? 会社員はどんな事情があろうと会社の命令に従うものだとばかり、悲哀を噛み締めるサラリーマンの鑑を演じるのか、それとも何かうまくかわす方法があるのか、心理学の見地から対処法をアドバイスします。

自分の価値観に合わない仕事なら断ってもいい

ある日、「人員整理の責任者になってくれないか」という命令が下されたら、どうしますか? 会社員である以上、そういう日が来ないとも言い切れません。しかし、きつい任務ですよね。なんとか断りたいというのが本音でしょう。

もし断りたいのであれば、ポイントは自分にはその任務が適していない、ということをいかにうまく訴えることができるかというところになります。

(構成=大島七々三 イラストレーション=髙栁浩太郎 撮影=宇佐美雅浩)