株式投資の3種類

株式には、トヨタやアップルなどそれぞれの企業の株を直接買う方法と、いろいろな企業の株がちょっとずつ詰め込まれたパック商品を買う方法の2つがあります。

そしてそのパック商品を「投資信託」と呼びますが、投資信託には市場に上場しているETF(上場投資信託)と、非上場の通常の投資信託が存在します。

整理すると、次の3つがあるイメージですね。

【個別株】トヨタやアップルなど市場に上場している企業の株
【投資信託】いろいろな個別株やその他投資商品が入ったパック商品
【ETF】市場に上場している投資信託

個別株とETFは市場でしか売買できないため、市場が開いている時間帯にしか買えない代わりに、リアルタイム価格で売買できます。

投資信託は取り扱っている証券会社や銀行、郵便局など幅広い場所でいつでも買えますが、その代わり数日のタイムラグが発生します。

このようにそれぞれ一長一短あるわけですが、私がおすすめするのは前述の通り、多くの国や業種にベットできる商品。

そのため、選ぶべきは個別株ではなく、投資信託になります。

そして、数日のタイムラグは長期投資においてはさして問題とならないため、私は一番買いやすく種類も豊富な「非上場の投資信託」をおすすめしたいと思います(以後、非上場の投資信託を「投資信託」と表現します)。

投資信託はインデックス型が好成績

投資信託には大きく分けて「インデックス型」と「アクティブ型」が存在します。

インデックス型は、日経平均やNYダウ、S&P500などの指標に連動するもの。運用の手間がかからない分、運用コストが安いのが特徴です。

一方でアクティブ型はそれぞれのファンドが独自に構成を組んで運用しているものなので、運用の手間がかかる分、運用コストも高いのが特徴です。

このように見ると、プロが独自に運用しているアクティブ型のほうが成績がいいのでは? と思ってしまいがちですが、過去のデータ上、インデックス型のほうが好成績であることがわかっています。

投資本として有名な『敗者のゲーム』や『ウォール街のランダム・ウォーカー』において、アクティブ型の4分の3はインデックス型に負けているとデータでしっかり示されていますし、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社やモーニングスターの調査でも、アクティブ型がインデックス型に勝てる確率は20~30%と結論づけています。そのため、ここは迷うことなくインデックス型でOKです。

写真=iStock.com/Khanchit Khirisutchalual
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