高値の更新が続く日経平均株価を見て「乗り遅れた」と感じている人も多いだろう。もう遅いのか。お笑い芸人の「パックン」ことパトリック・ハーランさんとエコノミストのエミン・ユルマズさんに、いまからでも間に合う新NISA活用法を語ってもらった――。
エコノミストのエミン・ユルマズさん(右)とお笑い芸人のパックンさん。
撮影=遠藤素子
エコノミストのエミン・ユルマズさん(右)とお笑い芸人のパックンさん。

積み立てで始めれば株価が高くても問題ない

――1月から新NISAが始まりました。まだ始めていない人の中には、出遅れたのではないかと心配している人もいます。

【エミン】新NISAはスタートしたけど、まだ本格的な資金流入は起きていないと思う。日本人には逆張り志向の人が多い気がします。逆張りの人は、株価が上がって高値になっているときには買わずに、下がったときに買うから、今後、大きな株価の調整があったときに、みんな買ってくると思う。僕はいまの日経平均株価が高いとは思わないけど、みんなは高いと思っているからね。

――パックンさんは新NISAをどう使うのがいいと思いますか。

【パックン】新NISAで運用するなら、僕は積み立てで買っていくのが一番いいと思う。そもそも新NISAの非課税枠には「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があって、最大1800万円まで利用できるけど、年間の限度額は360万円だから一気に満額にすることはできないでしょ。そもそも、一気に全財産をつぎ込んだら危険だから、積み立てで時間分散するのがいいと思う。

【エミン】積み立てならドルコスト平均法(※)で平均取得単価を低く抑えられる可能性があるから、高い時に始めても問題ないね。

※ドルコスト平均法 定期的に同じ金額を購入し続ける方法。価格が高いときは少なく、価格が安いときには多く買うことになるため、長く続けることで平均取得単価を抑えることができる。

2050年には日経平均株価が30万円になる可能性がある

【パックン】そう。いまが高いかどうかは判断が分かれているでしょ。「まだ高くない」と言っている人もいっぱいるし。日経平均株価が下がるのを待っていたら、5万円まで上がってしまって、「買っておけばよかった」となるかもしれないよね。

もし、株価が高くて買いづらいと思うなら、上がっていないセクターを狙う方法もあると思う。たとえば、金融セクターは割安かもしれない。そこからスタートしてもいいし、あるいは、ヨーロッパなど安い国の株を買うのもいいんじゃないかな。

【エミン】僕は2050年には、日経平均株価は30万円になると思っているから、いまから買ってもぜんぜん高くないと思う。

【パックン】その根拠は?

【エミン】新冷戦は日本経済の復活につながり、日本株も長期上昇相場に入ります。また、これから本格的なインフレが発生するから、すべてのリスク資産が上がるはず。

【パックン】30万円は信じられないけど、僕もいまの水準は高いとは思わないね。