安心して最期を迎えられる場所を、どう見定めるか。「持ち家が重荷になることもある」と専門家は言う。多くの選択肢の中からベストな住居を選ぶ方法は――。

立地がいい持ち家の「押し買い」に要注意

ひとりで迎える老後には、どうしても不便なことや、心細いこともあるだろう。だが、最期まで暮らす場所――「ついのすみか」の見通しが立っていれば、それは大きな安心材料の一つになるはずだ。持ち家に住み続けるか、賃貸に移るか、あるいは高齢者施設に入るか。住み替えるならいつにするのか。

まずおさえておきたいのが、日本の高齢者の多くは持ち家に暮らしているという事実だ。総務省の「住宅・土地統計調査」によれば、高齢者がいる世帯の住まいは、一戸建てとマンションを合わせて8割以上が持ち家である。

【図表】高齢者のいる世帯の約8割は「持ち家あり」

実際、「持ち家があれば、いざ介護が必要になって高齢者施設に入るとき、売却して入居金にあてられる」という理由で、現役のうちの住宅購入をすすめる向きもある。持ち家は老後の備えになる――そう信じている人は少なくないだろう。ひとりでの老後に備えて、持ち家がない人は今からでも家を買っておくべきなのだろうか。

(構成=本誌編集部)