1秒でも早く可能な限り多く投資しよう
NISA口座と源泉徴収ありの特定口座を開設したとして、使うべき順番はもちろん非課税であるNISA口座からです。
2024年からは、NISAの成長枠で年間最大240万円、つみたて枠で年間最大120万円の、年間合計360万円まで投資が可能に。そのため、まずはこの枠を最大限活用し、これ以上に投資したい場合に特定口座のほうを利用するという感じですね。
そして、株式投資は長く運用すればするほど有利になるので、
・いくら? は可能な限り多く
が正解です。
目的別必要資金、リスクヘッジとしての現金(本稿では現金クッションと表現)は十分用意した上で、になります。
また、現時点である程度まとまった資金があるのであれば「一括」という選択肢もありますが、ない場合は労働収入の一部を投資に回していくことになると思いますので、図らずとも一括ではなく「積立」の投資方法になるでしょう。
こちらに関しては前述の通り、まとまった資金がある場合は早く買える一括、ない場合は積立です。
ただし、暴落前に買ってしまうと積立よりも不利になるケースも。そのため、なるべく早く投資には回したいものの、完全に一括はリスクが高くなるため、私はいつも3年程度に期間を分割させた一括投資をおすすめしています。
常に20%は現金を持っておこう
投資資本が1億円未満であれば債券や不動産、コモディティは入れる必要がないと私は考えています。
というのも、それらはリスクヘッジのために入れるものなのですが、資本が小さい場合は現金での調整で十分事足りるからです。
その分、このリスクヘッジのための現金クッションの存在はかなり重要です。私の場合は、常に20%の現金クッションを最低限持っておくことを推奨していますが、一般的にこの「株式:現金=8:2」はリスクが高いとされています。しかし、「60歳未満」「1億円未満」という条件下であれば、問題ない数字だと思います。
また、これはあくまでマックスの数字。リスク許容度は人それぞれですので、株式に対する現金クッションの割合は20~50%の間で調整するとよいでしょう。
以上のことを参考にして、ぜひ、資産形成をはじめてみてください。