新NISA制度にはどんなメリットがあるのか。個人投資家の上岡正明さんは「10年の積立期間でも、複利効果によって大きな利益を得られる。新NISA制度は40~50代くらいの世代にもメリットが大きい」という――。

※本稿は、上岡正明『MBA保有の脳科学者が教える 年収1億円の人になる「強運脳」』(宝島社)の一部を再編集したものです。

通帳を確認する高齢者
写真=iStock.com/kazuma seki
50歳で始めても定年までに3200万円が貯まる(※写真はイメージです)

新NISAを使えば税金がかからない

まだ株式投資を始めていない人は、まずその第一歩を踏み出さなければ話は始まりません。

強運は、待っていてもやってきませんので、まずは自分から積極的に行動して、強運をつかみ取りにいきましょう。

折しも、2024年から新NISAの制度が始まりました。これから株式投資を始める人にとっても、また、年収1億円を目指す人にとっても、重要な制度ですので、ここで説明させていただきます。

まずは、新NISAの概要から説明していきます。

NISA(新NISA)は、国民がもっと積極的に資産形成をすることを目的として、国が設けた税制の優遇制度です。

株式や投資信託などに投資して得た利益には、約20%の税金がかかりますが、NISAの口座を利用して得られた利益は非課税になります。

つまり、税金がかからなくなるのです。

これから年収1億円を目指す読者にとって、これは大きな違いと言えます。

2024年から大きく変わった

私がNISA制度を「無視できない」と説明した理由がここにあります。

すでに株式や投資信託で投資を行っている人も、これから始めようという人も、このお得なNISA制度を利用しない手はありません。

NISA制度がなぜ今注目されているのかというと、2024年から、制度の内容が大きく変わったからです。

例えば、今までは非課税で保有できる投資期間が限られていましたが、新NISA制度では、その期間が「無期限」になりました。