新NISAでは恒久的に税金がかからない

非課税期間が限られていると、その期限が近づいたときには、もっと利益が出そうな場合でも売らなければなりません。その期限以降に得た利益には税金がかかるからです。

しかし、新しいNISA制度ではそういう心配もいりません。20~30年という長い期間、コツコツお金を積み上げながら投資をして利益を上げていっても、限度額までの投資額から得た利益に対しては、恒久的に税金がかからなくなるからです。

「TAX」と書かれた木製のブロック
写真=iStock.com/Dilok Klaisataporn
新NISAでは恒久的に税金がかからない(※写真はイメージです)

また、非課税で投資できる限度額も大きく引き上げられました。その限度額も1800万円と、従来の制度より大幅に引き上げられました。

20年かけて1800万円を1億円にした場合でも、利益分の8200万円には税金がかからなくなります。

もしNISA制度を使わなければ、実に1640万円が税金として引かれるわけですから、卒倒しそうになりますよね。

若い世代は今すぐ始めるべき

NISA制度は、長期間かけて着実に資産を増やしていける制度です。しかも18歳から口座を開設して投資することができます。

そのため、特に20代くらいの若い世代は、今すぐにでもNISA口座を開設して、長期で積み立てを始めることをお勧めします。

若いうちなら少額でコツコツ積み立てていっても、先述した複利の効果で、定年退職する頃には1億円の資産を築くことも難しくありません。

しかも、これも先述した長期投資の効果で「時間の分散」ができますので、リスクもぐっと下がります。