「つみたて投資枠」は1800万円まで
「つみたて投資枠」は、文字通り「つみたて投資」のみを対象とした枠で、対象とする商品は、積み立てや分散投資に適した一定の投資信託になります。
限度額は、年間で120万円、生涯の投資枠は1800万円です。
毎月10万円ずつつみたて(10万円×12=120万円)、それを毎年続けた場合、15年間でこの投資枠を使い切る形になります。
しかも、新NISAの投資枠は、今年120万円投資したとして、年内にその120万円と、そこから得た利益をすべて売却すれば、翌年からその枠を再利用できます。
この仕組みは、2023年までのNISA制度にはありませんでした。
つまり、この枠の「再利用」によって、実際には1800万円以上の資金で投資することも可能なのです。
「コツコツ積み立て」に向いている
したがって、この「つみたて投資枠」は、長期にコツコツ積み立てて資産を増やしていくのに向いており、先述のように、若い世代でまだ投資資金に余裕がないという人が少額で少しずつ資産を運用していくのに、お勧めの投資枠です。
長期の運用には、メリットがたくさんあります。
株式や投資信託で利益を出す場合、その原則は「安く買って高く売る」ということです。
しかし、投資の経験の浅い人は、値段が高いときに買ってしまったり、値段が下がったところで慌てて売って、逆に損をしてしまうというパターンが往々にしてあります。
そういう初心者でも、機械的に毎月積み立てていくだけで、長期的には利益を出せるということを、過去の実績が物語っています。