投資をするなら、どんな方法を選ぶべきか。30代で会社員を卒業し、投資と個人事業で生活をしているアラサーdeリタイア管理人ちーさんは「どの国や業種が成長するという将来予測は誰にもできない。そこで、多くの国や業種に分散投資できる投資信託を選ぶといい」という――。

※本稿は、アラサーdeリタイア管理人ちー『自由に生きるためにお金にも働いてもらうことにしました。』(かんき出版)の一部を再編集したものです(新NISA情報は、2023年11月時点)。

人差し指を立てている女性
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未来は誰もわからない分散投資が正解

前回、資産形成をするなら、手数料が安い株式投資がお勧めだと紹介しました。では、具体的にどこの国の株に投資するといいのでしょうか。

これに関しては私自身いつも言っていることですが、今後どの国の株が上がるかなんて私にはわかりません。

というか、未来のことなので誰にもわからないはずです。

専門家の方がある程度は予想しているものの、それが当たる保証もありませんよね?

また、株式投資は生涯を通してやるものなので、数年後は予測がついても、あと30年後、50年後ともなると、今とはガラッと変わっている可能性もあるわけです。

実際に、約30年前は時価総額上位の銘柄の多くを日本企業が占めていたのをご存じですか? しかし、今は逆に一つも見当たりません。そのくらい、株式の世界は30年で様変わりするものなのです。

そのため、「どこが上がるかわからない」ということを念頭において、一点集中はせずに、なるべく多くの国にベットすることを私はおすすめしたいと思っています。

国と並んで、どの業種の株を買えばいいの? という声も多いです。

しかし、今後どの国が発展していくかと同じくらい、どの業種が発展していくのかもわかりません。

現在はIT系の企業が上位を占めていますが、30年前はどうでしょうか?

図表1のように、国だけでなく業種も様変わりするものなのです。

そのため、ここも同じく、わからない以上は下手に予想せずに、なるべくいろいろな業種に分散させて買うのが正解です。