「円建て」で買うことを勧める理由

株を買う際、日本で上場している個別株やETFなら円建て(日本円で買う)、米国で上場している個別株やETFなら米ドル建て(米ドルで買う)となります。

日本で販売されている投資信託は、内容が海外株であろうが日本株であろうが、基本は円建てです。

たとえばS&P500に連動した商品の場合、

【米ドル建てなら】米国ETFのVOO
【円建てなら】eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

みたいな感じですね。

で、どちらを買えばいいの? という点に関しては、私は円建てをおすすめしています。理由は、

①円をドルに替える(ドル転)、ドルを円に替える(円転)手間がない

②ドル建ての場合、外国税が10%かかっているので、それを取り戻そうと思うと確定申告が必要になる

③株ではなく外貨の状態で保有している場合(配当金など)、為替差益は雑所得となり確定申告が必要になる

という感じで、ドル建てで買うといろいろ面倒くさいから。

②に関しては、後で紹介する非課税のNISAであれば二重課税になっていないので無関係ですが、課税口座の場合はファンド内で10%を控除してくれる円建ての投資信託を選んだほうが楽です。

このように、とにかくいろいろな手間が増えることを考えると、とくに初心者は円建てにしておくことをおすすめしたいと思います。

ここまでをまとめると、投資初心者がまず資産形成のために買うべき金融商品のキーワードは、

・多くの国
・多くの業種
・投資信託
・インデックス型
・円建て

ということで、「多くの国や業種に分散投資できる、インデックス型の円建て投資信託」が最強となります。

結局多くの人がすすめるインデックス型? と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、過去の実績と今後の期待値、どちらをとっても結局こうなるんです。

さらにこのインデックス型の投資信託の場合、配当金は再投資型のものが多いため、資産を大きくする段階の形成期にはもってこいです。