幸福と健康をもたらすのは「人間関係」だった

最後に「ゆるいつながり」の大切さを示した偉大な実証研究を紹介します。

ハーバード・メディカル・スクールの研究者たちが「人生を幸せにするのはナニか?」を調べるために、75年間もの歳月を費やした「グラント研究」です。この研究は1938年に始まり、当時10代だった724人の人生を追跡しました。

半世紀以上続けられた研究で明らかになったのは、「人を幸福にし、健康にするのは、人間関係だった」という、極めてシンプルな事実です。

「家族や友人、会社や趣味の仲間たちとのゆるいつながり」を持っている人は健康で長生きで、経済的にも成功している人が多く、「身近な人たちといい関係」にある人は生活の満足度が高く、「いざというときに頼れる人がいる」と幸福感が高く、脳も元気で、記憶をいつまでも鮮明に持ち続けていました。

この研究は、私たちに多くのヒントを与えてくれている、と思います。自分の中にある「幸せになる力」を信じるか? 否か? それは“あなた”次第です。

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