みなさんは普段、学びを意識して生活していますか? 物価高が進行し続けるなかで安定した暮らしを送るには、勉強をして新たなスキルを獲得するなどしてビジネスパーソンとして成長を果たし、自らを高く売り込んで収入を上げることが求められます。つまり、社会人にとっての勉強の重要性がより増している時代なのです。その重要な学びで成果を挙げる重要な鍵は、「記憶」が握っています。

記憶力で高められる抽象化能力こそが勉強力

勉強で成果を挙げるには、何が必要でしょうか? わたしは、「抽象化能力」もそのひとつだと考えています。というよりも、抽象化能力こそが勉強力だといえるかもしれません。

勉強の手法は様々ですが、テキストの教材を読む、あるいは講義などを聴いて内容を理解していくのが基本です。そこで求められるものこそ、抽象化能力です。「結局何が書かれているのか」「何をいいたいのか」という全体像をとらえる抽象化能力に欠けていては、内容を理解することは不可能です。

(構成=岩川悟、清家茂樹 図版作成=木村友彦 撮影=玉井美世子)